テーマ:この一冊

刑事の結界 ~叩き上げ警部補 島田伸一の事件簿~

 本書のタイトルにある「結界」とは、もともと仏教用語で、聖なる領域と俗なる領域を分け、秩序を維持するために区域を限ることをいうらしい。ということは、・・・刑事という職業の聖なる領域と俗なる領域との区分か?本書の内容がタイトルどおりかどうかはちょっと解明できなかったが、確かに、刑事のヒーローものではないみたいだ。本書に登場する島田…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ドキュメント発達障害と少年犯罪【草薙厚子】

 僕は、昨年度までの3年間、障がい者の社会生活をサポートする「障がい者支援課」というところに勤務していた。これまで、障がい者といえば、身体、知的、精神の、いわゆる手帳制度を有する3障がいを有する方々のことだったが、近年、その概念は広がり、手帳の有無に関わらず、例えば、発達障害や難病などを抱える方々もその福祉制度の対象となりつつあ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

職業”振り込め詐欺”【NHKスペシャル「職業”詐欺”」取材班】

 新聞、テレビの報道によれば、振り込め詐欺(業界では「特殊詐欺」と言うそうな…)の被害が昨年は全国で486億9千万円に上り、過去最高となったそうだ。割り算すれば、1日当たりに1億3千万円余りの被害が出ている計算となる。約10年ほど前から世間を騒がせてきた「おれおれ詐欺」も、関係者の努力、協力で一時期減少したものの、相変わらず被害…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

中村勘三郎 最期の131日 哲明さんと生きて

 中村勘三郎。というより、中村勘九郎と呼んだほうが通りがいいかもしれない。歌舞伎役者。昭和30年生まれというから、僕とタメである。だからまだ若い(?)。なのに、一昨年の12月、食道がんから派生して急性呼吸急迫症候群により急逝した。僕と同じ年齢で、同じ頃にがんに冒されていることが発覚しているが、しかし、彼は亡くなり僕は生きている。…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

急行「北極号」

 今回は絵本のお話。入院するにあたって、退屈しのぎにと妻が貸してくれた本。妻が言うには「村上春樹」の訳が素晴らしいとのこと。失礼ながら、一般世間では、いや、特に男性の間では、絵本とは「女、子どもが読むもの」という先入観が横行しているのではないか。かく言う自分もその典型だ。なんとなくほのぼのとした、ファンタジックな絵と文章。どうし…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

性犯罪被害にあうということ 【小林美佳】

 性犯罪を犯した者は、何度も同じ過ちを繰り返すという。軽微なものから凶悪なものまで性犯罪の中身は様々であるが、しかし、それらは必ず被害者の心に大きな傷跡を残し、最悪の場合は、生命を奪ったり脅かしたりもする。そういうことが繰り返されることになるが、性犯罪の被害者の大半が女性であることから、その詳細ついて語られることはあまりなく、な…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

お父さんにラブソング 【川上健一】

 小さい頃、欠かさず見ていた人気アニメ「巨人の星」。主人公・星飛雄馬の父親・星一徹は、名前の通りの頑固オヤジだった。かたや、これもまた人気の「サザエさん」に出てくるマスオさんは、婿養子ということもあってか、サザエさんの良き夫であり、タラちゃんにはとても優しい(ある意味、優柔不断か?)お父さんだ。そして、今や、子育てに積極的に関わ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

能年玲奈 featuring 天野アキ 完全保存版

 これまで、あまりテレビドラマには興味はなかったが、昨年の入院時以来、何故かよく観るようになった。特に、今年の上半期は傑作が目白押しだ。「半沢直樹」(TBS系)しかり「Woman」(日本テレビ系)しかり。そして、この「あまちゃん」(NHK)。我が家の週末の楽しみは、この「あまちゃん」の週録を一気に通して観ることだ。なので、新聞の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

激流(上・下) 【柴田よしき】

 物語の発端は、主人公となる7人の中学生時代にさかのぼる。修学旅行の自由時間。班別行動の際に、いつの間にかその中の女子生徒が行方不明となる。中学・高校時代の出来事が後々の事件の発端になるとの物語はいくつもある。例えば、吉永小百合が主演した映画「北のカナリアたち」の原作、湊かなえの「往復書簡」の一編「二十年後の宿題」とか、堀北真希…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

キネマの神様 【原田マハ】

 物心ついた頃には、「映画」というものに出会っていた。幼い頃は、水前寺公園のすぐ近くに住んでいた。家の真裏にはこじんまりとした映画館があった。僕の母は、当時美容院を営んでいたが、暇をみてはこの映画館に通っていた。僕も母にくっついて映画館に入っていた。街にある「新世界」やら「大劇」「電気館」などといった大きな映画館とは違って、ここはい…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

間抜けの構造 【ビートたけし】

 人がしゃべっているのに、かぶせてしゃべりかける人がいる。そういう人は苦手だ。というか嫌いだ。きっと「間」がわからない人なんだろうと思う。タイミングという時間的な「間」だけでなく、相互の距離という空間的な「間」もある。この「間」をうまくとることは実はとても難しい。KY(空気が読めない)という言葉も一時期流行した。空気を読むということ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「編集手帳」の文章術 【竹内政明】

 僕は地方公務員。わかりにくい「お役所言葉」の本山に勤めている(笑)。一般の方々にはわかりにくいとされる「お役所言葉」も、それなりの理由があって結果そうなっている。誤解を招かないよう正確であること、主観的(情緒的)でなく客観的であること、冗長じゃなく簡潔であることなどなど。そのため、独特の言い回しになっていることも多い。職場には「公…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

世界から猫が消えたなら 【川村元気】

 一昨年、がんを患ってから、人生についていろいろ考えた。この大病によって、自分は何かを失ったのか。あるいは何か得るものがあったのか。もちろん、誰にでも自慢できるような「健康」は失った。治療に伴う様々な制約によって多少の「自由」も失った。一方で、自分の周りにいる家族や友人、先輩、後輩、職場の同僚、そのほか多くの方々から有形無形の多くの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

しずかな日々 【椰月美智子】

 ここで描写される情景は、まさに「昭和」だ。昭和生まれの僕らには、想像力を働かせなくても、ありありと情景を思い浮かべることができる。小学5年生の内気な男の子が、訳あって母親と別居し、初めてできた友達とささやかな友情を築きながら、夏休みをおじいさんの家で暮らす。そんな「静かな」日々が淡々と描かれている。  大きな古い民家であろうおじ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ほのぼのとした謎解き

 「和菓子のアン」。なにやら「赤毛のアン」的なタイトル。本書の帯封には、「デパ地下を舞台にしたほのぼのミステリー」と紹介してある。物語の主人公は、梅本杏子、18歳。通称アンちゃん。高校を卒業したものの、プーたろう。アルバイトを始めた東京百貨店の地下に店を構える「和菓子舗・みつ屋」が舞台となっている。  そのアンちゃんがこの店で出会…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

気軽に読めるミステリー

 娘に勧められ貸してもらって読んだ一冊。今年の4月から、フジテレビの月9で福山雅治主演で復活するガリレオシリーズのひとつ。今や人気作家となった東野圭吾の作品なので、とても読みやすく面白い。  本書は4つの短編で構成されている。「幻惑す(まどわす)」「心聴る(きこえる)」「偽装う(よそおう)」「演技る(えんじる)」。それぞれに仕掛け…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more