交響曲第1番 HIROSHIMA 【佐村河内 守】

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 僕は自慢じゃないが、めったにクラシックを聴かない(笑)。そんな男が、3月31日に放送されたNHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家~」(http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0331/index.html)を観て、即、ネットで発注した。僕はクラシック音痴なので的確なレビューはできないが、この曲の壮大なスケールは十分に感じることができる。闇をつんざかんばかりの迫力や不協和音に妻は「怖い」と感想を漏らしたが、一方で、あたかも闇に一筋の光明がさすかのような心落ち着く美しい旋律も随所に聴かれる。

 主題となっているHIROSHIMA(広島)には、仕事で一度だけお邪魔したことがある。美味しかったお好み焼きとともに、強く印象に残ったのはやはり原爆ドームだった。写真でしか見たことがなかった負の遺産。大都市の一角に厳然と残る原爆の爪あと。その姿には、心穏やかにはいられない雰囲気が漂っていた。きっと、この曲を聴きながらこのドームを眺めると、作者が表現したかったことがよりダイレクトに伝わってきたかもしれない。

 テレビ番組をご覧になった方はおわかりだが、全く聴力を失い、その上、轟音のような耳鳴りがする中で彼はこの交響曲を作曲している。耳鳴りを抑える薬のせいで身体もボロボロ。週の半分は寝込んでいるという。部屋もカーテンを閉めて暗くしてある。まさに、命を削ってつくりあげる「魂の旋律」。「障がいがあるのに…」なんていう考えは陳腐だ。障がいの有無を超えて、その圧倒的に力強い魂を抱えた生命力に驚嘆する。

  












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